安房直子記念〜ライラック通りの会

童話作家 安房直子さんの世界を語り継ぐ

安房直子さんの作品世界は、時代を越えて多くの人の心によりそい続けてくれます。
その豊かさをまだ知らない子供たちや、若者、大人たちに、
安房直子さんの作品が広く読み継がれていってほしいと、私たちは願っています。
そのためのいろいろな活動をみなさんと一緒にやっていきたいと、この会を立ち上げました。


世話人 石川珠美 松多有子
スタッフ 永田陽二 野田香苗  イラスト 仁藤眞理子
  事務局 安房直子記念~ライラック通りの会 awanaoko.lilac@gmail.com

春の日に安房直子の秘蔵の童話を聴く会、開催!

あいにくの凍えるような天候のなか、3月23日(土)、とうとう、待ちに待ったリアル会場での、本番の日を迎えることができました。

会場は、安房直子さんが学ばれた日本女子大学の桜楓会館1号館、講義室です。

演出構成は、俳優の永田陽二さん。

 

まずトップバッターは、森田麻知代さん、「だんまりうさぎの初夢」。うさぎを模した可愛らしい髪型と衣装。だんまりうさぎとおしゃべりうさぎとの愛らしいやりとり。夢はいつやって来て、いつ帰って行くのでしょう…。

続いて、秋元紀子さん。疲れたお母さんの束の間の休息と、その再生を描いた「チェーンステッチ」を、しっとり演じてくださいました。作中のつるばらを思わせる赤いネックレスも素敵です。

前半の部の最後の演者は、野田香苗さん。野田さんは会場に飾るお花も活けてくださいました。作品に合わせてレインコートのような青い衣装、晴れたあとの虹のようなストール。軽快でコミカルなきつねたちのお話「小さな緑のかさ」を演じられました。

休憩をはさんで、後半の部へ。

後半の部、ひとりめは、永田陽二さん。安房直子作品としては異色中の異色作「キラキラスナックの秘密」を怪演。一昨年の「谷間の宿」につづき、ウルトラQのような不思議な世界を、見どころ満載に繰り広げました。

そして、今回の朗読会の最後を飾る「空とぶスカート」、中村悦子さん。おばあさんと縫い針のおぬいさん、すずめのやりとりを、おおらかに、ユーモアたっぷりに演じてくださいました。作中にでてくる虹のような美しいストールも素敵でした。

本日のお客様は30名。多すぎず、少なすぎず、のアットホームな会場となりました。

今回は、待ちに待った5年ぶりのリアルな会場での開催となりました。

素敵な朗読を聴かせてくださった5名の演者のみなさま、本当にお疲れさまでした。

 

そして、先日、飛び込んできたすばらしいニュース、あすなろ書房さんより、『安房直子絵ぶんこ』全9冊シリーズが、4月15日より順次刊行スタートとのこと!!

第一弾「ふろふき大根のゆうべ」

第二弾「猫の結婚式」。

以降のラインナップも気になります。

来年はぜひ、この、あすなろ書房さん『安房直子絵ぶんこ』シリーズを軸に、朗読会を開催したいですね、と、皆で盛り上がりました。

来年の朗読会も、どうぞ、おたのしみに!!