安房直子記念〜ライラック通りの会

童話作家 安房直子さんの世界を語り継ぐ

安房直子さんの作品世界は、時代を越えて多くの人の心によりそい続けてくれます。
その豊かさをまだ知らない子供たちや、若者、大人たちに、
安房直子さんの作品が広く読み継がれていってほしいと、私たちは願っています。
そのためのいろいろな活動をみなさんと一緒にやっていきたいと、この会を立ち上げました。


世話人 石川珠美 松多有子
スタッフ 永田陽二 野田香苗  イラスト 仁藤眞理子
  事務局 安房直子記念~ライラック通りの会 awanaoko.lilac@gmail.com

会員限定朗読会「安房直子の秘蔵の童話を聴く会」出演者コメント

ライラック通りの会員限定朗読会安房直子の秘蔵の童話を聴く会出演者から、コメントをいただきました。

 

1.「うさぎの結婚式」(朗読:安倍久美子

『うさぎの結婚式』は、所属しているストーリーテラーズで過去に何度も演じましたが、複数名で演じるのと1人で演じるのでは、やはり勝手が違いますね。
個人的には馴染みの作品ですが、また新たな気持ちで、安房さんの世界をお伝えできたらと思っています。


2.「きつねの灰皿」(朗読:永田陽二

昭和の時代、タバコは日常に溢れていました。電車やバスの中でも映画館でもオジサンたちはモクモクと美味しそうにケムリを吐いていました。今では考えられませんね。子供ながら首をかしげていたあの頃の感覚をこの作品では痛快に笑い飛ばしてくれます。どうぞお楽しみに。



3.「ねがい」(朗読:秋元紀子

似た経験があるので、その当時を思い出して、ドキドキしました。ドラマチックで映画のワンシーンを観ているようなお話です。その緊迫感、解けていく謎、少女の胸のうち。でも、語るには、かなり難題です、、、。

 

4.「貝の電話」(朗読:野田香苗

夏の海べで見つけた貝を耳に当ててみたら、それはなんと電話でした。近年、文字で伝えることに慣れてしまったのか、電話での会話のやり取りを読み、懐かしさを感じました。

楽しい時は実にあっという間。短くてやさしい、安房さんの歌のようなお話です。

 

5.「月夜のオルガン」(朗読:森田麻知代

澄んだ秋の月夜の空気や音、人と動物と自然をつなげる優しい気持ち、短編と言えど安房直子さんの世界観がたっぷり詰まった素敵なお話。前回の「風のローラースケート」は沢山小細工しましたが(笑)今回はなるべく正攻法でお話を大切に読ませていただきたいと思います。

 

6.「山にふくかぜあきのかぜ」(朗読:永田陽二

私事ですが実家が洋裁店でした。母と祖母が店の中で一所懸命ミシンを踏んでいた記憶を辿りながら、心温まるこの童話を語らせていただきます。カタカタ鳴るミシンの音が皆さんにも聴こえますように。

 

7.「鏡の中」(朗読:安倍久美子

『鏡の中』は、短いながらも、とても味わい深い物語です。
安房さんの描く、甘く切なく素敵な情景を思い浮かべながらお聴きいただけたらと思います。
(余談ですが、どうやら主人公の年頃が現在の自分に近いようなので、色々な思いを重ね合わせつつ練習しています!)

 

 

8.「たぬきの電話は森の1番」(朗読:森田麻知代

黒くてピカピカした電話、懐かしい。実家にありました。たぬきさんが初めて電話を取り付けた時のワクワク感、私の経験で似たものは「新聞の文通コーナー」!どんな人がお手紙くれるかドキドキしながらポストを開ける時の気持ちを思い出しながら読みます。

 

9.「赤いスカーフ」(朗読:秋元紀子

スカーフが色んな物に変わり、それを追いかける少女の可愛いお話なのですが、結局何を言いたいのかなと考え込みました。安房さんは、単純明快に見せて、実は奥が深かったりします。

その奥のものを引っ張り出せるといいなと思っています。


10.「雪の中の映画館」(朗読:野田香苗

山の動物たちが冬眠に飽きてしまうほど長い冬。春は、いつやって来るのでしょう。お天気相談所への問い合わせに電話は鳴りっぱなし!でも大丈夫。所長のおくさんのアイデアが光ります。時の流れは、過ごし方次第で感じる速さも変わるものですね。

 

お申し込み手順につきましては、2月23日付のブログをご確認ください。

たくさんの皆さまからのお申込みを、お待ちしております。