安房直子記念〜ライラック通りの会

童話作家 安房直子さんの世界を語り継ぐ

安房直子さんの作品世界は、時代を越えて多くの人の心によりそい続けてくれます。
その豊かさをまだ知らない子供たちや、若者、大人たちに、
安房直子さんの作品が広く読み継がれていってほしいと、私たちは願っています。
そのためのいろいろな活動をみなさんと一緒にやっていきたいと、この会を立ち上げました。


世話人 石川珠美 松多有子
スタッフ 永田陽二 野田香苗  イラスト 仁藤眞理子
  事務局 安房直子記念~ライラック通りの会 awanaoko.lilac@gmail.com

春の会「春の日に安房直子のクッキングな話を聴く会」のご報告

2019年4月14日(日)午後2時から、日本女子大学同窓会館・桜楓館において、ライラック通りの会・春の会を開催しました。参加者は子ども2名を含む45名、出演者5名、スタッフ7名で総勢57名とにぎやかな会になりました。

春の日に安房直子のクッキングな話を聴く会

目次

 

出演者の方々から一言
 

 

「コロッケが五十二」を読んだ川島 昭恵です。

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 私はこれを初めて読んだとき、なんて弾けて愉快なお話なんだろうと思いました。
安房さんの心の中にこんな世界もあるのですね。クッキングなお話をということで、すぐに浮かんだのがこの話です。今回は会場の皆さんと安房さんの弾ける世界をご一緒に分かち合えたらいいなと思いました。

 

すずめのおくりもの」を読んだ永田陽二です

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 当日は天候が危ぶまれましたが雨に当たる事なく無事盛況のうちに公演が行なわれ本当に良かったです。今回演じました「豆腐屋さん」は頑固だけど心の優しい職人さんです。個人的な話ですが父が大工で母が洋裁屋という家庭に育ちましたので安房作品に出て来る様々なお店屋さんにはついつい感情移入してしまいますね。
 構成演出の立場からは、特に短編集「風のローラースケート」の第一話と第二話が続けて上演出来たのが今回の大きな収穫でした。桜楓会館の小空間に峠の茂平茶屋の風景がフワリと浮かんで来るようでした。そして「コロッケ」の躍動感と「ゆきひら」の叙情。皆さん本当にありがとうございました。
安房さんの心の中にこんな世界もあるのですね。クッキングなお話をということで、すぐに浮かんだのがこの話です。今回は会場の皆さんと安房さんの弾ける世界をご一緒に分かち合えたらいいなと思いました。

 

ゆきひらの話」を読んだ野田香苗です

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 安房さんのお話を聴きたい皆さまとの貴重な時間を共有させていただきどうもありがとうございました。秋・冬には「ゆきひらの話」を思い出して下さると私も嬉しく思います。絵本にはりんごの甘煮の作り方も載っています。美味しいので是非お試しくださいませ

 

風のローラースケート」を読んだ森田麻知代です

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 うららかな春の日に、たくさんのお客様と安房直子さんの作品を味わう(まさに味わうような美味しいお話ばかりでした)ことができ、大変嬉しい一日でした。

出演者の皆様はベテランさん揃いで、その中に入れさせていただくのはいささか緊張いたしましたが、とても勉強になり、何より楽しかったです。また、安房直子さんのお話で朗読作品を創りたいと思いました。このような機会をいただけましたこと、感謝いたします。

 

「月夜のテーブルかけ」を読んだ 中村悦子です。

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 安房さんの“クッキングな作品”の多さ!その知識の豊富さに改めて驚きます。春の会の後東北へ出かけた時、たんぽぽの花が一面に咲いている野原を見てすぐ「たんぽぽの花のサラダ」が頭に浮かびました。が、さてどう料理するんだったかな?「お料理レシピ」の本を持ってくればよかった・・・

 

 

スタッフから一言 

 音響・照明を担当した 安倍久美子です。

 

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美味しそうな食べ物の数々に、こっそりヨダレを拭きながらのオペレーションでした。作品に登場した食べ物がどうしても頭から離れず、当日の夕食はコロッケと、ベーコンのポトフと、野草(風)のサラダと相成りました!
音響・照明として安房さんの世界の一部に加わることができたことに感謝いたします。

 

安房直子のお料理レシピ~春夏~』の編著を担当した石川珠美です。

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コロッケ譚の最後にホッとし、コミカルな雀達と親父さんに腹を抱え、「母ちゃん」に涙ぐみ、美味しそうなベーコンには涎が出そうに、生意気な狸に吹き出してしまい・・。

和やかで楽しいひとときでした。レシピ本も、完売です!ありがとうございました。

 

安房直子のお料理レシピ~春夏~』の挿絵を描いた仁藤眞理子です。

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45日間で54カット製作とハードスケジュールでしたが、多くの方にご購入頂きありがとうございました。銀座で個展を開催していた味戸ケイコさんも、良い内容だと言って下さったことが大変嬉しかったです。

春の会 参加者アンケートまとめ

  1. 今回の企画の開催を何でお知りになりましたか
    • ライラック通りの会からのメールや郵送によるお知らせ  8人
    • ライラック通りの会のブログ              2人
    • 出演者からの案内                   3人
    • その他                        4人

  *ネット、友人に誘われて、中瀬幼稚園の保護者の方から

  1. 今回の企画について、総合的にはどのような感想をお持ちになりましたか

  ① とてもよかった                  15人        

    *主人と子どもと、家族3人で来ました。安房さんとお料理の話でとても

     楽しかったです。

  よかった                       2人

  1. 今回の企画について、お気づきの点

*また、楽しみに伺います。

*どの作品も、風景・情景が見えるようで楽しめました。安房さんの作品は、温かく、

 ゆかいですネ。5人ともそれぞれの世界があり、すてきです。

*たくさんのお話が聞けて良かったです。

*作品の選択がよい。よく読み込んで発表している。

*音楽をBGMとして使ったのが、初めてで新鮮でした。今日も良いときを大変ありがとうございました。

*心温まる、とても幸せな空間を、めいっぱい感じることができました。来て良かったです。

*BGMから、何から、、、ステキでした。朗読ってこんなにバリエーション?個性でいっぱいなのですね。大好きな安房さんが、もっと大好きになりました。

*とてもすてきな時間でした!ありがとうございました。

*照明に加え音楽があることで、お話全体がよりよく色づく感じでした。

*とてもよい企画でした。安房さんのお料理好きが生きた朗読でした。

*初めて参加しました。5人それぞれ個性があってとてもよい時間でした。また、読むだけとは違う作品のような感じがしました。

*朗読会は2回目です。朗読は < 静 >と思っていましたが、< 動 >なのにはびっくりしました。動きに目を奪われ、お話がとんでいった所もあります。

*場所が分かりにくかったのですが、案内の方がいらしたので助かりました。

 

  1. 次回以降の企画について、希望されること。

*共通テーマがあるというのは、分かりやすく聴きやすい。この形式をしばらく続け

 て欲しい。音楽の使い方が面白く、テーマをよく引き立てている。新しい演出も発表してもらいたい。

*もう実施しているかもしれませんが、季節をテーマにした朗読会を企画してほしい。

*どういう形の朗読会でもいいものだと思いました。

*次回が楽しみです。

料理本、とても楽しみでした。また、こういうものがあると嬉しいです。安房さん

 の話は食べ物がとても美味しそうなので、朗読ももちろん」楽しかったです。次回

 も楽しみにしています。

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会計報告

 

収入: 参加費 (大人43名、子ども2名)     88000円

     寄付 (石川、仁藤)          6000円   

     チラシ印刷レシピ本広告負担分      1000円

     合計                  95000円

 

支出: 出演者への支払い             23000円     

    演出および機材借用謝礼          30000円

    会場費                  21492円

    出演者・スタッフ昼食代          11640円          

    チラシ印刷代                4582円 

    チラシ送料ほか                  3375円

    合計                   94090円

残金                         910円  

  *残金の910円は、全体会計に繰り入れます。

    *別途寄付金1万円をいただきました。年度末に報告させていただきます。

 

 

次回のライラック通りの会のお知らせ

次回、秋の会は安房作品をめぐるブックトーク<テーマは海>」です。

安房作品の中で取り上げられている海のイメージを、参加者同士で語り合いましょう。

話題提供者として、出演者を5名募集します。トーク時間は1人10分。

出演を希望される方は、作品名とともにご連絡ください。7月末日締切です。

 

日程は、10月6日(日)か20日(日)の午後、会場はいつもの保谷駅前公民館を予定しています。

*日程も会場も、抽選結果次第ですので、8月8日以降、決まり次第お知らせします。