記録誌『こみち』2号・3号、申込締切が迫ってきました
・お申し込み方法は、本記事の末尾に再掲してあります。
・諸経費の都合上、ご予約いただいた冊数のみの印刷となります。
申込期日以降の頒布は予定しておりませんので、ご了承ください。
2号は、前号に続き「花豆通信」5号~13号(最終号)までを収録。A4版77頁。
3号は、「秋の日に~安房直子さんのエピソードを語る」の会のお話を加筆、画像とともに掲載。B5版43頁。
<「こみち」誌の内容は、以下の掲載箇所も含め、引用等の二次使用をお断りしています。ご了承ください>
◎「こみち」2号では・・・
*「花豆通信」に掲載されている 安房直子単行本未収録作品の再掲:
「小さな小さなミシン」、「袂(たもと)」、「きつねの灰皿」、「雪の中の青い炎」、エッセイ「宮沢賢治全集のことなど~10代に何を読んだか」ほか 計9篇
*作家・藤澤成光さんの「初期の安房直子作品について」の論考ほか:
画家・味戸ケイコさん、南塚直子さん、牧村慶子さんによる、安房さんとの出会いについてのお話など、貴重な原稿も掲載。
◎「こみち」3号から・・・
*安房直子さんは、作品だけでなく日常も、心に残る言葉やエピソードを残されています。そうした安房直子さんの言葉や実像の ほんの一部を 記録誌「こみち」3号からご紹介します。
南史子さん~
安房さんのお話の中にはたくさんの動物が登場します。鯨、熊、そして鹿、狐、狸、それからうさぎ、ねこ、ねずみ……。
安房さんは 「鳥は空を飛ぶから憧れるのよね。不思議なのは魚だわ。いつも水の中で、黙っていて」と、おっしゃったことがあります。それで、私は散歩中、神田川を泳ぐ鯉をみるたび、安房さんの首をちょっと傾げた横顔を思いだしてしまいます。(中略)安房さんは、ペットを飼われた経験はなかったようです。あんなに面白い味のある猫たちを書かれたけれども、モデルはなく、多分安房さんのファンタジーの世界で生きた猫たちだったのではないでしょうか?
生沢あゆむさん~
山室先生、えりかさんたちとご一緒した『児童文芸』の座談会で、安房さんは、妖精について次のように語っています。
「妖精という言葉を使ったことは、一度もないの。妖精という言葉についている既成イメージがあって、それを使うと独自のものが生めない気がして。
できればひとつひとつに名前をつけたい。前に <さんしょっ子> と付けたけれど、<北風の女の子>とか、<冬のむすめ>とか。わたしの中で一番多いのは<木の精>でしょう。動物の化身もよく書きます。<鳥>というものが、なぜか好きです。
決して見えないものをありありと見えるように描き上げることはむずかしいけれど、自分の妖精が生まれた時は、本当にうれしいです。ファンタジーを書く喜びを感じます。」
蓮見けいさん~
「海賊 安房直子追悼号」に書いた「安房さんの大笑い」についてのところを紹介させていただきます。
『……安房さんは山室先生が評された通りの、「つつましやかでふっくりとした、日本女性の中の日本女性を感じさせる」方だった。けれどもそんな安房さんが、ごくごくたまに、爽快な大笑いをすることがあった。たとえば電車の中でも、ちょっとしたことで安房さんの笑いのタガがゆるもうものなら、まわりの人、車両のドアからドア一つ分ぐらいの人々が、笑いの渦に巻き込まれるはめになった。
笑いに終止符をつけようとして私が、「犬や猫なんかは笑わないというじゃない。(中略)」など、したり顔でいおうものなら、状況は逆に加速されることになった。「え? ブタやイヌは笑わないですって⁈」とも云い終わらないうちに、笑う豚をイメージしてしまった安房さんの笑いのオクターブは高まる。そして私たちもつられて、さらに、深く笑いころげてしまうといったふうだった。(後略)』
★「こみち」申し込み要項
下記事項をご記入の上、ライラック通りの会事務局 awanaoko.lilac@gmail.com まで、メールでお申込みください。
ご連絡頂きましたら、振込先情報等について事務局より返信いたします。
*お名前(※振込名義人と一致させてください)
*ご住所
*ご購入希望号→2号「 」冊、3号「 」冊
※2冊以上の同梱発送でも、頒布価格は同一となります。
申し込み締切は5/31(火)です。ご連絡をお待ちしています。
🌟スタッフ募集中🌟
PC操作、ブログアップ、会計、単行本未収録作品校正スタッフなど、世話人のサポートをしてくださるかたを募集中です。
お問合せはこちらまで!:awanaoko.lilac@gmail.com