安房直子記念〜ライラック通りの会

童話作家 安房直子さんの世界を語り継ぐ

安房直子さんの作品世界は、時代を越えて多くの人の心によりそい続けてくれます。
その豊かさをまだ知らない子供たちや、若者、大人たちに、
安房直子さんの作品が広く読み継がれていってほしいと、私たちは願っています。
そのためのいろいろな活動をみなさんと一緒にやっていきたいと、この会を立ち上げました。


世話人 石川珠美 松多有子
スタッフ 永田陽二 野田香苗  イラスト 仁藤眞理子
  事務局 安房直子記念~ライラック通りの会 awanaoko.lilac@gmail.com

語り芝居を楽しむ会 ご報告 『うさぎの森のおいしい話』

 2017年7月22日《安房作品を子どもに語る会・・西東京市図書館との共催》
          保谷駅前公民館  参加親子 22名
 2017年7月23日《ライラック通りの会主催》
          田無公民館    参加者  11名 


 出演:ストリーテラーズ 安倍久美子 原田達也 原佳代子 永田陽二
 構成・演出:永田陽二

 

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公演レポート  永田陽二
 7 月22日と23日の二日間、西東京市の公民館でストーリーテラーズの「うさぎの森のおいしい話」を上演しました。
 22日はライラック通りの会と西東京市図書館の共催。主に図書館を利用している親子を対象に、安房直子さんの短編童話4本を4名の俳優による朗読劇(語り芝居)で楽しんでいただきました。
 第2話「うさぎの結婚式」の劇中で、うさぎさんからの手紙をお客さんに読んでもらったり、Vサイン(森のうさぎ役)で参加していただいたりと、保谷の皆さまご協力ありがとうございました。
 3話目の「うさぎ屋のひみつ」のヒロイン「なまけものの奥さん」の「ああ、こんやのおかずはなににしよう」という台詞に会場のお母さんたちがニヤリとしたのがとても印象的でした。
 終演後、図書館の担当者の方たちとの懇談会で「結局うさぎ屋は悪くない」とか「主人公が犯罪者なのに幸せになる結末はグリム童話の影響」等の意見が交わされました。
  23日はライラック通りの会主催で田無の公民館での上演。こちらは大人のみのお客さんでした。
 隣接する地域行政資料室は出版された安房作品のほぼすべてが読める貴重な施設です。雑誌などに掲載されただけの未発表作品も閲覧できるので開演前にメンバーで挨拶。今回上演の単行本未収録作品「うさぎの結婚式」もファイルにきちんと整理されてあり、以前峰岸先生からコピーをいただいたものとは別の挿絵のバージョンを発見して驚きました。まさに聖地と呼べるこの空間で、 安房作品の公演が出来ました事を光栄に感じています。

 


大川茜さん(小5)の感想
 うさぎの森のおいしい話は今まで見たことがないような、動きや、小道具を使ってキャベツ畑やおなべの火、うさぎの耳などを表していて、とてもすごいと思いました。
 私が一番好きだったお話は、「うさぎ屋のひみつ」です。おとなしそうなおばさんがうさぎのひみつのスパイスをぬすみに行くなんて、おどろきました。スパイスがなくなったらどうするんだろう?
 おいしいお料理がたくさん出てきておなかがすいてしまいました。家に帰っておかあさんに、ロールキャベツを作ってもらいました。


参加者の感想(西東京市図書館まとめ)
1. 絵本からうさぎが飛び出てきたようで楽しい時間を過ごせました。
  またぜひ見に行きたいです。
2. うさぎ屋のひみつは、本で読んだことがあり、とても楽しかったです。
3. とてもお話に引き込まれる感じで親子ともに楽しい時間を過ごせました。  
  ありがとうございました。
  やってくれてありがとう。
4. 朗読劇というものがどういうものなのか?子どもでもおもしろがって見て 
  くれるのかしら?という不安があったのですが、ふつうの読み聞かせとち
  がって動きがあり、音があり、お話が想像しやすく本当におかげさまで素
  敵な時間になりました。ありがとうございました。
5. 声もきれいで聞きやすく、すいこまれる感じがしました。
  うさぎ屋のひみつが怖かったみたいです(少し暗くなったので)。
  雪の日のだんまりうさぎが一番おもしろかったそうです(シチューがおい
  しそうだから)。
6. 1わの2匹ひきはなかよさそうでにしてた。2わのうさぎはしあわせそ
  う。3わのたくはいは、うち切りにすれば「やめて」といいもらえるとい
  うと思ってた。4わの雪の話は、そこの世かいへ行きたい。楽しかった
  (原文のまま)。
7. 初めてでしたが、とてもおもしろく楽しくひきこまれました。
8. 楽しく夢の様な時間をすごす事ができました。「友達に電話してみようか
  な?」「おもちも食べたいし、ロールキャベツもネ!」作品の持ち味が、
  とても良く出ていたと思います。又、見に来ます。
9. 楽しかった(子供)。
10. 楽しい時間をありがとうございました。4人の息がぴったりで、風景が
  浮かんできました。すっかりおなかがすいてしまいました。
  また聞きたいです。
11. こういう形式は初めてみたので新鮮でした。

 

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会計報告
1.  22日《安房作品を子どもに語る会・・西東京市図書館との共催》の会は入場無料で

  行われました。
2.  23日《ライラック通りの会主催》の会は、収入:2000円×参加者8名=16,000円で 

  したが、全額ストーリーテラー4名の方々の全額出演料としてお支払いいたしま

  した。
  その他の収支については、収入が匿名者からの寄付10,000円、

  支出は、両日の弁当代(延べ16名分)7,935円、機材運搬のための駐車料金駐車料

  金1,200円、合計9,135円でした。

  残金865円はライラック通りの会のライラック会計に繰り入れました。


次回のライラック通りの会

  10月15日午後2時~4時半の予定で、保谷駅前公民館で開催します。

  新しい企画を計画中です。詳細は、近日中にお知らせしますので、

  楽しみにお待ちください。

 

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