2017年1月21日、文京区目白台にある日本女子大学桜楓会館で開催した「冬の日に安房直子の心あたたまる話を聴く会」は、50名定員のところ、55名の方の参加がありました。
1. 朗読プログラム~出演者からのひと言
1 ふろふき大根のゆうべ ~松本忍
皆様、あけましておめでとうございます。
私、 1935年生まれのイノシシです。猪突猛進の言葉通り、昨年あかね山で催された“ふろふき大根の夕べ”に参加してまいりました。囲炉裏の大鍋からは白い湯気がほやほやと立ち上っています。
この湯気を見たいために、私の心優しい仲間たちはふろふき大根を作るのだそうです。
安房直子の紡いだ白い魔法の世界の見聞記を、ぜひお聴き下さい。
2 秘密の発電所 ~中村悦子
安房さんのお話を読んでいると、いつの間にか不思議な世界に入り込んでしまいます。 そこでは動物達も気軽に声をかけてくれる―かえるも人間と同じ様な生活をしていたりして…そんなことを考えながら、次はどんな作品を読もうか楽しく探しています。
「百合の花の電気」に照らされたようなあたたかさをお届け出来たら幸いです。
3 雪の日のだんまりうさぎ ~永田陽二
現在は絶版の、幼年向け童話の一篇です。
「だんまりうさぎ」のガールフレンドは「おしゃべりうさぎ」。
くすぐったくなるような可愛いラブストーリーです。どうぞ童心に帰ってお楽しみ下さい。安房直子さんの作品にはいつも美味しそうな料理が出てきますね♪
4 ひぐれのお客 ~川島昭恵
「ひぐれのお客」のあの黒猫、大好きです。
ちょっと生意気で、えらそうにしていて、我がままで繊細で、ちゃっかりしていて、それでいて憎めなくて。安房さんも猫がお好きだったのかしらと想像すると、猫好きの私はますます嬉しくなります。
色に音や香り、いろいろな感触が感じられて、いろんなことを猫に気づかせてもらえる気分になります。
見えていた時のいろいろな赤を心に浮かべられて本当に楽しくなります。
5 ある雪の夜の話 ~八鍬よしこ
りんごに夢中な私の心に飛び込んできたこの話。りんごをこよなく愛した方へ捧げるにふさわしく、
温かく優しさにあふれたこの作品との出会いはかけがえのない宝となりました。
青色が好きでお菓子作りの得意だった安房さん。カゴを片手にりんごを探す姿を偲びながら……
2. 参加者のみなさんの感想(アンケートの集計)
(1)今回の企画の開催を何でお知りになりましたか。
① ライラック通りの会からのメ~ルや郵送によるお知らせ----4名
② ライラック通りの会のブログ -----3名
③ 出演者からの案内 ------7名
(2)今回の企画について、総合的には、どのような感想をお持ちになりましたか。
① とてもよかった ---- 11名
② よかった ---- 2名
(3)今回の企画について、お気づきの点をどんなことでも、お聞かせください。
☆ とてもすてきな会でした。他のお話も聞きたくなりました。うしろのブラインドに
うつった木のかげもよかったです。
☆ 使われた音楽そのものは素敵。音量のバランスはもっと工夫(事前の調整)を。
最初に入った音楽は、話の集中を途切れさせました。皆さん、安房さんの世界を楽し
ませていただき、楽しい時間をすごすことができました。ありがとう。
川島さん、赤の様々な匂いや景色、音を楽しみ、新しい楽しみ方を発見させてもらい
ました。お衣装の赤もとても素敵でしたよ。
☆ 川島さんの生き生きした表情とお洋服の赤はとても印象的でした。
イノシシもカエルもウサギさんもお話の中からたちあがってくるみたいでした。
☆ 安房さんの作品のあたたかさが伝わってきました。
☆ 季節にあった安房さんの童話を聴くことができ、心温まる気持ちになりました。
ありがとうございました。
朗読は一人、本で読み進める時とちがい、より情景が浮かびあがってくるような感覚
がありました。
時折、流れる音楽がより情操豊かに感じられました。5人の方、それぞれがステキな
世界観を作って語っていただき、するりと安房さんのお話の世界へ入り込めました。
☆ 大変良かったです。ありがとうございました。とても、とても良かったです。
<ある雪の夜の話>は、今まで知らないお話でした。宮沢賢治を思わせる様なお話に
感動しました。
☆ <雪の日のだんまりうさぎ>の朗読は本当に印象的で、思わず泣いてしまいました。
とても感動しました。
☆ それぞれの方の声や雰囲気に作品がぴったりと合っていました。CDにしてほしいく
らいでした。最高でした。目で読むのとはまた違った魅力に出会えました。
☆ もう少し少ないほうがよい。一つ一つはよかった・・・・・
☆ 安房さんのすてきな温かい作品の朗読、楽しませていただき、本当に幸せな気持ちを
味わいました
☆ 安房直子さんの作品、ユ~モアがありおもしろかったです。出演者の方々もよかっ
た!
☆ 都合があり途中から聞かせていただきましたが、どの作品も温かく、心を打つもの
で、とても良かったです。
☆ とてもステキな会でした。他のお話も聞きたくなりました。後ろのブラインドにうつ
った木の影もよかった。
☆ <ふろふき大根のゆうべ>の紹介文は、凝りすぎ。見聞記という表現もおかしい。も
っと単純に書いた方がいい。
☆ <だんまりうさぎ>のセリフは、原文に忠実なのだろうと思うが、独り芝居の形式で
はそこがはっきりしない。前もって説明があった方が、分かりやすいのでは?
<ある雪の夜のはなし>は、よく聴くと怖い、心を締め付けられる話だと感じた。あ
の作品を心温まる安房作品としてとりあげた理由がわからない。
(4)次回以降の企画について、ご希望がおありでしたらお書きください。参考にさせていただきます。
☆ またこのような会を希望します。
☆ 冬の午後の陽ざしがまぶしかった。
☆ 演劇などのかたちで朗読を聞いていただければありがたいです。
☆ またこのような朗読会を聞いてみたいです。
3. 1月21日朗読会の会計報告
収入: 2,000円×55名=110,000円、 ご寄付5,000円×2名=10,000円
合計 12,0000円
支出: 108,845円
内訳: チラシ印刷 1,470円
チラシ送料 2,789円
会場費 21,492円
出演者料(各出演者によるチケット販売お礼) 40,000円
謝礼(構成演出機材借用、照明音響操作) 30,000円
参加者用ペットボトルお茶代 4,860円
会合費(リハ日スタッフ昼食おにぎり+本番日打合せ弁当代補助) 7,478円
残金: 1,155円(寄付金と共にライラック通りの会会計へ入れる)
以上