2020年10月10日の日経新聞プラスワン「ご当地 食の旅」で、安房直子さんの『花豆が煮えるまで』が紹介されました。ライラック通りの会世話人、蓮見が取材を受けております。
安房直子さんの作品世界は、時代を越えて多くの人の心によりそい続けてくれます。
その豊かさをまだ知らない子供たちや、若者、大人たちに、
安房直子さんの作品が広く読み継がれていってほしいと、私たちは願っています。
そのためのいろいろな活動をみなさんと一緒にやっていきたいと、この会を立ち上げました。
世話人 石川珠美 松多有子
スタッフ 永田陽二 野田香苗 イラスト 仁藤眞理子
事務局 安房直子記念~ライラック通りの会
awanaoko.lilac@gmail.com
★まだまだ暑い毎日、皆さま、いかがお過ごしでしょうか?
今年度のライラック通りの会「秋の会」は、コロナ禍等の諸事情により、開催を見送ることにいたしました。残念ですが、ご了承ください。
★そこで「10月・ライラック文庫の会」を、Zoomを試験的に使ってオンライン形式で開くこととしました。遠隔地の方も、PCや携帯からご参加いただけます。参加者は先着15名程度、ライラック通りの会会員に限らせていただきます。また、来年1月もライラック文庫の会をZoomで開催予定です。
★来年春には「春の日に安房直子のラブストーリーを聴く会」を開催の予定です。
企画・演出は、永田陽二さん。会場とオンライン(Zoom)の両方でできないか検討中です。みなさまどうぞ、来年の春をお楽しみに!
日程:2020年10月31日(土)午前10時~午後1時
参加費:Zoom試験的運用のため無料
お申し込み先:awanaoko.lilac★gmail.com(★を@にしてお送りください)
定員:15名(先着順)
※文庫の会の参加URL及びZoomの操作方法、タイムスケジュールなどの詳細は、お申込みいただきました方に個別にメールでお送りいたします。
プログラム:
・安房直子作品論発表―『風のローラースケート』から『冬吉と熊のものがたり』にみる「食べること」と「眠ること」(発表 榊原瑠衣)
・参加者自己紹介・懇談(作品論・安房直子作品に出てくる美味しいものをめぐって)
・安房直子単行本未収録作品『霧立峠の千枝』朗読(朗読 石川珠美)・懇談
※接続テストとして、1週間前の10月24日(土)午前10時より20分ほど、プレ文庫の会を行います。(この日時が難しい方はご相談ください。)
日程:2021年1月末頃
詳細は、「10月・ライラック文庫の会」終了後にお知らせします。
参加費:504円(※84円切手6枚をお送りいただく予定です)
※接続テストとして、1週間前に20分ほど、プレ文庫の会を行います。
安房直子さんの作品について語り合える貴重な機会です。ご参加をお待ちしています!
コロナ禍で慌ただしい世の中ですが、皆さんお変わりありませんか?
これから2、3年は状況が安定しないかもしれませんが、無理のない範囲で会の開催を致しましょう。
具体的な見通しについてですが、新型コロナの状況が安定/改善した場合、マスク着用、先着15名程度の小規模の会を、今年の秋くらいから持つことができれば、と考えています。
◎「秋の会」(読書会、ビブリオバトルなど)
今回はコロナ禍のためもあり、企画がなかなか進みません。来秋には、いい会ができるようになると思います。
◎「文庫の会」(単行本未収録作品の鑑賞と、作品評論の場)
試験的に Zoom を駆使した会を、ただ今検討中です。うまく行くと良いのですが・・・。
詳しいご案内を、9月初め頃にご連絡いたします。よろしくお願いいたします。
◎目次
スタッフの交代についてお知らせします。
今まで長く会の中心として活躍くださり、ブログやメール対応を担当くださった窪龍子さん、ブログ原稿作成補助、全体会計としてご尽力いただいた佐伯好江さん、会の企画進行、ブログ郵送版送付を担当していただいた安齋明子さんが、スタッフを交代されます。
代わって会の世話人を、石川珠美(総務・メール対応)、榊原瑠衣(ブログ・全体会計)、蓮見けい(記録誌制作)が担当します。
スタッフはこれまで通り、永田陽二(朗読会 企画/演出)、永島志津夫(企画会担当)、イラストもこれまで通り、仁藤眞理子(スタッフ補助も兼務)
以上6名で会を運営していきます。よろしくお願いいたします。
なお、窪さんは来春に予定している春の会にはスタッフとしてご協力くださいます。
また安齋さんは今後も司会としてご活躍いただける予定です。
長い間、会を支えてくださいました皆さま、ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。
「春の日に安房直子のラブストーリーを聴く会」は、延期になりましたが、来年の春に開催の予定です。
企画・演出は、永田陽二さん。どうぞ、来年の春をお楽しみに!
大変遅くなりましたが、2018年度、2019年度の全体会計の会計報告です。
残金は2020年度全体会計に繰り越しをいたします。
なお、ご寄付をいただきました方々のお名前は、郵送版ブログに書かせていただきますのでご了承ください。
ライラック通りの会では、会の運営をお手伝いいただける「サポーター」を募集中です。
春の会・・朗読会、講演会
秋の会・・読書会、ビブリオバトル
ライラック文庫の会・・単行本未収録作品の鑑賞、作品評論、記録誌「こみち」作成、などなど・・・
会場設営、会計、スタッフのサポートなど、できる範囲でお手伝いしていただけると助
かります!!
まずは下記までご連絡をください。
安房直子記念ライラック通りの会事務局 awanoko.lilac@gmail.com
では、皆さん、時節柄、お体を大切に。良い毎日をお過ごしくださいね!!
2019年10月20日(日)午後2時から保谷駅前公民館において、ライラック通りの会・秋の会を開催しました。参加者は18名(内スタッフ5名)、遠方からの方、親子二代でファンという方もいらっしゃいました。半数の方は初参加でファンの広がりを感じました。
会場には安房直子さんの直筆原稿、はがき、作品発表の場となった同人雑誌「海賊」等を展示しました。作品発表当時、昭和40年代の雰囲気を感じることもできました。
◎目次
はじめに読書会のご説明、スタッフ3名から安房作品との出会い、テーマ作品の印象などをお話いたしました。
読書というよりは図鑑を見ていることが好きな小学生だったころ、国語の教科書で「きつねの窓」にひきつけられました。教科書にありながら退屈な作品ではなく、“面白い” そんな印象でした。中学生になってから偶然、角川文庫版の「きつねの窓」を入手し「魔法をかけられた舌」を知りました。地下街そのものが都会的な異空間なのですが、地下街のなかで別の世界とつながっているという舞台設定に特に魅力を感じ、「魔法をかけられた舌」も忘れられない作品となりました。そして大学生になって、ちくま文庫の「銀のくじゃく」で今日ご紹介する「火影の夢」に出会いました。
「火影の夢」という作品、今いるところは夢なのか現実なのか。現実とは夢の延長であるかのような印象を与える作品です。児童文学という枠に収まりきらないように思えます。
偏屈な骨董屋の主人は、火影の中の小さな娘と魚のスープに30年以上前の記憶を呼び覚まされます。サフランの花、大切な銀の飾り物、出て行ってしまった奥さん・・
銘品に囲まれながらも孤独な人生を送ってきた老人は、娘への気持ちに身をゆだね、戻ることの出来ない夢の世界に足を踏み入れていきます。
クライマックスの一節
“するとそのとき、窓からさしこむ月の光が、まるで青い波のようになって、その小さなへやいっぱいに、ひたひたと満ちてきたのです。”(ちくま文庫 P157)
奥さんへの優しさを取り戻した青年は、津波にのまれます。そして消えてしまった、いにしえの港町の住人として永遠の幸せをえます。
骨董屋に残された小さな鉄のストーブに、小さな娘が現れることはもうないのでしょうか?それとも青年と一緒に幸せな姿を現すのでしょうか?これはみなさんへの問いかけにしたいと思います。問いかけをもう一つ。安房直子さんの作品は絵画的であると言われます。読んでいると自然と情景が浮かんできますね。私は日本を代表する、ある文学者を連想します。ノーベル文学賞を受賞された方ですが、みなさんはどのように思われるでしょうか。
このお話は、昔話によくある異類婚姻譚で、主人公は、シギに変身させられてしまいます。粗筋だけ拾うと、恐ろしい話ですが、この変身が私たち読者に引き起こす感情は、恐怖ではなく、むしろ異界にさそわれる甘美さのほうではないでしょうか?
この作品の中で「海」は、魔力のあるシギの棲家、一種のユートピアです。主人公がシギに変身してしまうのは「罰」ではなく、シギとのロマンスとして、辛い人間界を捨て、シギの住むユートピアへ解放されるという結末になります。
安房さんは多くの異界に誘われるお話を書いています。いずれも自ら進んで囚われ、異界の甘美さに身を浸す作品ばかりです。「海」が舞台の「火影の夢」「海の口笛」も、ともに帰ってこない結末を迎えます。「夢の果て」の少年と少女は紙人形のように海に落ちていきます。「海」は、「人を日常から引き離すもの」「得体のしれない吸引力を持つもの」なのです。
美しい目をした13才の娘がドリーム化粧品の青いアイシャドウをつけて眠ると、青いアイリスの花畑をどこまでも走って行く夢を見る様になる。青い花の果てに自分の美しい目を見てくれるはずのすてきな人がいる様な気がして、誰かに出会う為に、毎晩アイシャドウをつけて眠る様になる。この部分が私はとても好きで、そんな娘時代の気持ちに懐かしさを感じる。物語はついに夢の中の背が高い若者に出会えるが、その後に起こることは、恐ろしい予知夢の様にも読める。が私は安房メルへンを現実の世界に置き換えてしまいがちで、娘が走り続けた青い花畑は子供時代の青い日々であり、若者の吹くトランペットは二人の出会いの祝祭の音色の様に聞こえる。そして手をとり合って人生の大海原に二人で飛び込んで行く若者達の将来を暗示している様。美しい瞳でにっこり笑っているだけで幸福が手に入ると思っていた高慢な娘の夢の様な時間は、もうすぐ果ててしまうことを、アイシャドウをつけて背のびしたことで、ひと足先に知ってしまったのではないでしょうか。
この後、参加者の皆さまとスタッフが一緒になり、安房作品との出会いや、印象などをお話頂きました。その中から一部をご紹介します。
出会いは小学生の時です。母のものだった『南の島の魔法の話』(講談社文庫)を読んで、一度で虜になりました。図書館で手にとれる物は全て読みました。それ以来、ずっと好きです。周りに安房さん好きはいませんでしたので、誰にもわかってもらえませんでした。キンモクセイの時期には「花のにおう町」、桜の散る頃には「緑のスキップ」の話をしてみたい。そう思っていました。この会に来られて、夢のようです。
安房さんの描く「海」は、憧れでもあり、恐怖の対象でもあります。「夢の果て」の少年少女は海に吸い込まれるように落ちていきますし、「さんしょっ子」は風にのって海へ向かいます。「海」は、得体の知れない生き物が住んでいる、底知れない場所です。「鳥」の魔女は、海のほとりに住んでおり、海の魔的な力を借りている怖い不気味な存在です。「鳥」の冒頭で、「どこから来たんだい?」と聞かれた少女は「海から。」とだけ答えます。それだけで潮風を感じさせ、少女がこちら側の者ではないことを予感させる、すばらしい導入部です。
大学時代の卒論は、安房直子論でした。「食べること」と「眠ること」をキーワードに書きました。異世界と交流することが多い安房作品、動物と人間が会食する物語がたくさんあります。ものを食べる事により、異世界に行ってしまう。「花びらづくし」等は眠りを我慢して我慢して、「こちら側」に戻ってきます。この二つのアクションが、重要なキーワードではないか?と考えたのです。(るいさん)
絵本の「雪窓」が安房作品との出会いです。子供に読み聞かせていたのですが、安房さんは心のきれいな人だと思いました。英訳された "The Fox's Window and Other Stories"を読み、寂しさとか喪失感の描き方が魅力的だと思いました(バラさん)
小学生の頃に、「きつねの窓」と、出会いました。その後、大学生の兄が、『南の島の魔法の話』(講談社文庫)を貸してくれたのを読み、一気に引き込まれて、それ以来、ずっと好きでいます。このような、安房作品の話をできるのが、嬉しいです。私は、外国語を勉強しています。フランス語です。いつか、安房さんの作品を、フランス語に翻訳する事が夢です。(朋子さん)
小学校3年生の頃、『天の鹿』が最初の安房作品です。安房さんの文章はアニメなどよりも絵画的で、情景描写が強く印象に残りますね、食べ物とか着物の柄とか。大人になってからも、ふと思い出します(めぐみさん)
安房さんとの出会いは最近で、四、五年前の事です。もともと絵本が好きで、図書館で「あ行」から探している中で、安房直子さんと出会ったのです。『きつねの窓 』 を手に取りました。それから「安房直子さん」をネットで検索し、安房さんの女学生の頃の写真を拝見し、この人には会った事がある、という思いを強くしました。昔、同僚だった人ではないか?と思えたのです。不思議なご縁を感じました。(まゆみさん)
「きつねの窓」が好きです。大人になってから、本屋で出会い、懐かしく思って手に取りました。教科書にしては「入り込める」お話であると、小学生の時に思ったのです。
安房さんの作品には、私達への「忠告」が書かれている事があります。良くない感情を持つと、「罰」があたる。読みながら、自分自身も考えさせられるのが、安房さんの魅力です。(みかさん)
今回の読書会の中では、「火影の夢」が好きです。海の近くに住んでいるので、とても惹かれるものを感じます。(まゆこさん)
「夢の果て」のドリーム化粧品を買いたいです。安房作品は大好きなので、人には教えたくないと思ってしまいます。(かおりさん)
「日暮れの海の物語」で安房直子さんを知りました。安房さんの作品、海とか空とか、青色が印象的ですね。(かずえさん)
生前、安房さんは絵のような文章を書きたいと仰っていました、安房さん自身が青色が好きでシャガールの絵が持つ語りを目指していると。(マグノリアさん)
出会いは、半世紀近く前、八歳の頃だと思います。母は読書家で、毎日のように本を買ってくれたのですが、その中で出会ったのが、『北風のわすれたハンカチ』でした。読んだ途端、八歳の子供の頭の中が、「物語」でいっぱいになりました。何度も何度も読み返し、まるで水が溢れるように「物語」が溢れてくるように感じ、いったいどうしたらいいのか。こんな素敵なおはなしがあるのだと。どうしたらよいのかわからないまま、鉛筆を持ち出して、感想文を書きました。それを夏休み明けに学校で提出しました。『北風のわすれたハンカチ』は、牧村慶子さんの挿絵で、本当に可愛らしく、食べ物は美味しそうで、母に、ここに出てくるホットケーキを焼いてくれ、と、頼み込みました。パンをこねている場面や、カップケーキを差し出す場面など、とにかく、「食べたい!」と。どんなに食べたいと思ったことか、半世紀近く経った今でも忘れません。
自分が八歳の時に出会っているので、子供たちにも読ませたいと思いました。どのような環境なら安房作品を子供達は読んでくれるのか。環境を整え、伝えていくのが、私たち周りの大人の使命であると思うのです。(安齋)
安房作品との出会いは、小学校低学年の時、『銀のくじゃく』です。『銀のくじゃく』と『白いおうむの森』の両方を読んで、このような幻想的な物語に出会ったのは初めてのことで、とにかく惹きつけられ、夢中になりました。『銀のくじゃく』と『白いおうむの森』の挿絵は、赤星亮衛さんです。赤星さんの挿絵は、子供じみていない、実に魔術的で不思議な魅力のある挿絵で、この挿絵にも強く惹かれました。お手元の『安房直子のお料理レシピ~秋冬』は、私が書きました。手にとっていただけて嬉しく思います。(石川)
生前、安房直子さんはダイニングキッチンのテーブルで原稿を書くことが多かったそうです。作品にお料理が登場するのもそのためかもしれませんね。
・満足度について
とても有意義だった。知人にも紹介したい・・・7人
有意義だった。また参加したい・・・6人
期待していたものとは違っていた・・0人
不満が残る・・・・・・・・・・・・0人
(コメント)
*これまで安房さんについて語りあえる場がなく、今日初めて皆さんの話を聞けて本当に嬉しく思いました。自分以外の人の口から「火影の夢」「さんしょっ子」という言葉が聞けるとは・・・! 料理本は、ずっとあればいいのにと思っていたものです。ぜひ春夏版も重版いただきたいです。また、海賊も,お手紙や直筆原稿も拝見できて感動しました。亡くなってこんなにたっているのに、まだ読んでいない作品があることが嬉しいです。
*安房さんと親しかった方もいらっしゃって、おもいがけないお話しもお聞きできました。皆さんから作品の紹介をいただき、時間を作ってまた読みたいなと思えました。すばらしい会をありがとうございました。
*色々なもの(本)、お話しが聞けて面白かったです。スタッフさんのサポートがありがたかったです。レシピ本は夢のような企画でとてもうれしいです! 海がテーマだからか、スタッフさんの青っぽいお洋服ステキでした。
*安房直子さんの作品についてこんなにお話しした事ははじめてでした。とてもしあわせな時間でした。
*読書会には初めて参加しました。安房作品がお好きな方が沢山いる空間、とても楽しかったです。
*安房さんゆかりの場所でできるのはいいですね。
*今日参加できて本当に良かったです。安房さんゆかりの土地での読書会、楽しみにしていました。貴重な書物を手にとって見ることができて感激です。これからの活動(朗読)に生かしていきたいです。
*とても楽しい会でした♪ もっと長くてもいいかな、なんて思ってしまいました(笑)
*私の大好きな作品を読んでいた方がいて、そのお話ができて、とても楽しかったです。ぜひまたうかがわせて頂きたいです。
・期待すること
安房直子さんについて知る機会が欲しい・・・・・・・・・8人
朗読会など安房さん作品を鑑賞する機会が欲しい・・・・・7人
安房さん作品についてお互い話ができる機会が欲しい・・10人
日頃からSNSを通じて安房さんファンと交流したい・・・3人
(コメント)
*皆さんの好きな作品を聞けるだけでも幸せです。安房直子さんの文章の素晴らしさを世の中の方にもっと知っていただきたいと思います。皆さんの好きなフレーズなど話しあってみたいです。
*お料理会などもやっていただきたいです。
*今回も幸せな良いひとときを有難うございました。
*あまり大げさにせず半年に一度くらい参加したいなあと思います。安房さんのお人柄を私も大切にしたいと思います。
*若い方が増えて嬉しいです! これからも開拓を・・・。ツイッターの効果抜群ですね。よろしくお願いします。
*遠方のため、日曜日の開催でしたら参加できると思います。
*ここでの出会いを楽しみにしています。
*安房直子さんの世界について生前のご本人のお話を伺ったり、解釈をしていただいたり、なかなかない機会を与えていただきありがとうございました。外国の方に安房文学が読まれていることにも大変嬉しい思いがいたしました。伝わるものなのですね。
*SNSの活用、とてもよいと思います!
*とりあえず田無の図書館へ行こうと思いました。
*子供にも安房さんの作品を知ってもらいたいですから、できれば絵本の朗読会をしてほしいです。
多額のカンパを頂きました!参加者のみなさま、ありがとうございました。有効に役立たせていただきます。
収入
参加費(13名×500円) 6,500円
寄付(レシピ本著者石川さん) 5,000円
カンパ(参加者の皆さん) 7,220円
合計 18,720円
支出
飲み物 1,687円
クッキー 3,800円
合計 5,487円
残金 13,233円
*残金13,233円は、全体会計に繰り入れます。カンパのご協力をありがとうございました。
*全体会計は、年度末(3月末〆)にご報告いたします。
次回、春の会は3月を予定しています。追ってお知らせします。
初めに、3つの作品の魅力をライラック通りの会スタッフが紹介させていただきます。その後小グループに分かれて、皆さま同士でお気に入り作品を紹介し合い、魅力を共有していただきたいと思います。各グループにはスタッフがついて進行をサポートいたします。
新鮮な気持ちで魅力をご紹介頂くためにも、お気に入りの作品を今一度読み直していただければと思います。よろしければ、お手持ちの本もご紹介下さい。
また会場では、貴重な直筆原稿や手紙(複製)、単行本未収録作品の一部をご覧いただける展示コーナーや、安房直子さんについて知ることができる記録誌 「こみち」1号、 作品にちなんだイラストカードの販売も行います。
お申込みはライラック通りの会事務局までメールでご連絡を。
( awanaoko.lilac@gmail.com あて。35名様、先着順にて受付終了 )
安房直子さんの作品について語り合う貴重な機会です。奮ってご参加ください。
(太字の作品をスタッフが紹介します)
作品名 | 発表 | 登場人物 | 食べもの | 主な収録単行本 |
青い貝 | 1976 | 少女 | 「夢の果て」瑞雲舎 | |
赤い魚 | 1977 | 娘 | 「日暮れの海の物語」角川 | |
あきのはまべ | 1990 | 「一年生のおまじない」偕成社 | ||
海からのおくりもの | 1979 | 「だれにも見えないベランダ」講談社文庫,「まほうをかけられた舌」フォア文庫 | ||
海からの電話 | 1976 | 音楽学校の学生 | 砂のお菓子 | 「だれにも見えないベランダ」講談社文庫 |
海の色のカーテン | 1986 | 「おしゃべりなカーテン」講談社 | ||
海の口笛 | 1983 | かけはぎ屋 | 魚のバター焼き | 「安房直子コレクション2」偕成社 |
海の館のひらめ | 1980 | シェフ | 魚のかたちのパイ | 「遠い野ばらの村」ちくま文庫、「安房コレ2」 |
海の雪 | 1975 | 少年 | 「夢の果て」サンリオ(雑誌収録時タイトル「白いかさの下で」) | |
海へ | 1976 | 単行本未収録 | ||
大男のうきぶくろ | 1972 | 大男 | 単行本未収録 | |
奥さまの耳飾り | 1977 | 女中 | 「安房コレ6」 | |
貝の電話 | 1972 | 単行本未収録 | ||
金の砂 | 1981 | 漁師 | 単行本未収録 | |
木の葉の魚 | 1977 | 娘 | 「南の島の魔法の話」講談社文庫、「安房コレ6」 | |
さよなら海 | 1962 | 詩。単行本未収録 | ||
空色のゆりいす | 1964 | いすつくり | 「風と木のうた」偕成社文庫、「安房コレ1」 | |
誰も知らない時間 | 1971 | 漁師 | 「風と木のうた」偕成社文庫、「安房コレ1」 | |
とげ | 1967 | 単行本未収録 | ||
鳥 | 1971 | 耳の医者 | ||
鳥にさらわれた娘 | 1982 | 娘 | 海草のシチュー | 「安房コレ5」、「鳥にさらわれた娘」モエノベルス |
日暮れの海の物語 | 1976 | 娘 | 「だれにも見えないベランダ」講談社文庫、「安房コレ6」 | |
ふしぎなシャベル | 1978 | おばあさん | 「遠い野ばらの村」ちくま文庫、「安房コレ2」 | |
火影の夢 | 1975 | 骨董屋 | 魚のスープ | 「銀のくじゃく」ちくま文庫、「安房コレ6」 |
南の島の魔法の話 | 1978 | 翻訳家 | 魚の刺身 | 「南の島の魔法の話」講談社文庫、「安房コレ2」 |
夢の果て | 1974 | 娘 | 「夢の果て」瑞雲舎、講談社文庫、サンリオ |
日時:2019年10月20日(日)午後2時から4時、1時半受付開始
場所:保谷駅前公民館5階、第二学習室
参加費は会場受付にてお支払い下さい
¥1000円(安房直子のお料理レシピ・秋冬版 頒価¥1000とセット)
または¥500円、いずれもペットボトルの紅茶とクッキーが付きます。
保谷駅へのアクセス
池袋駅から西武池袋線
13:11発で13:39着
13:32発で13:48着
吉祥寺駅から西武バス
13:01発で13:36着(吉63)
13:15発で13:46着(吉66)
2019年4月14日(日)午後2時から、日本女子大学同窓会館・桜楓館において、ライラック通りの会・春の会を開催しました。参加者は子ども2名を含む45名、出演者5名、スタッフ7名で総勢57名とにぎやかな会になりました。
目次
「コロッケが五十二」を読んだ川島 昭恵です。
私はこれを初めて読んだとき、なんて弾けて愉快なお話なんだろうと思いました。
安房さんの心の中にこんな世界もあるのですね。クッキングなお話をということで、すぐに浮かんだのがこの話です。今回は会場の皆さんと安房さんの弾ける世界をご一緒に分かち合えたらいいなと思いました。
「すずめのおくりもの」を読んだ永田陽二です。
当日は天候が危ぶまれましたが雨に当たる事なく無事盛況のうちに公演が行なわれ本当に良かったです。今回演じました「豆腐屋さん」は頑固だけど心の優しい職人さんです。個人的な話ですが父が大工で母が洋裁屋という家庭に育ちましたので安房作品に出て来る様々なお店屋さんにはついつい感情移入してしまいますね。
構成演出の立場からは、特に短編集「風のローラースケート」の第一話と第二話が続けて上演出来たのが今回の大きな収穫でした。桜楓会館の小空間に峠の茂平茶屋の風景がフワリと浮かんで来るようでした。そして「コロッケ」の躍動感と「ゆきひら」の叙情。皆さん本当にありがとうございました。安房さんの心の中にこんな世界もあるのですね。クッキングなお話をということで、すぐに浮かんだのがこの話です。今回は会場の皆さんと安房さんの弾ける世界をご一緒に分かち合えたらいいなと思いました。
「ゆきひらの話」を読んだ野田香苗です。
安房さんのお話を聴きたい皆さまとの貴重な時間を共有させていただきどうもありがとうございました。秋・冬には「ゆきひらの話」を思い出して下さると私も嬉しく思います。絵本にはりんごの甘煮の作り方も載っています。美味しいので是非お試しくださいませ。
「風のローラースケート」を読んだ森田麻知代です。
うららかな春の日に、たくさんのお客様と安房直子さんの作品を味わう(まさに味わうような美味しいお話ばかりでした)ことができ、大変嬉しい一日でした。
出演者の皆様はベテランさん揃いで、その中に入れさせていただくのはいささか緊張いたしましたが、とても勉強になり、何より楽しかったです。また、安房直子さんのお話で朗読作品を創りたいと思いました。このような機会をいただけましたこと、感謝いたします。
「月夜のテーブルかけ」を読んだ 中村悦子です。
安房さんの“クッキングな作品”の多さ!その知識の豊富さに改めて驚きます。春の会の後東北へ出かけた時、たんぽぽの花が一面に咲いている野原を見てすぐ「たんぽぽの花のサラダ」が頭に浮かびました。が、さてどう料理するんだったかな?「お料理レシピ」の本を持ってくればよかった・・・。
音響・照明を担当した 安倍久美子です。
美味しそうな食べ物の数々に、こっそりヨダレを拭きながらのオペレーションでした。作品に登場した食べ物がどうしても頭から離れず、当日の夕食はコロッケと、ベーコンのポトフと、野草(風)のサラダと相成りました!
音響・照明として安房さんの世界の一部に加わることができたことに感謝いたします。
『安房直子のお料理レシピ~春夏~』の編著を担当した石川珠美です。
コロッケ譚の最後にホッとし、コミカルな雀達と親父さんに腹を抱え、「母ちゃん」に涙ぐみ、美味しそうなベーコンには涎が出そうに、生意気な狸に吹き出してしまい・・。
和やかで楽しいひとときでした。レシピ本も、完売です!ありがとうございました。
『安房直子のお料理レシピ~春夏~』の挿絵を描いた仁藤眞理子です。
45日間で54カット製作とハードスケジュールでしたが、多くの方にご購入頂きありがとうございました。銀座で個展を開催していた味戸ケイコさんも、良い内容だと言って下さったことが大変嬉しかったです。
*ネット、友人に誘われて、中瀬幼稚園の保護者の方から
① とてもよかった 15人
*主人と子どもと、家族3人で来ました。安房さんとお料理の話でとても
楽しかったです。
よかった 2人
*また、楽しみに伺います。
*どの作品も、風景・情景が見えるようで楽しめました。安房さんの作品は、温かく、
ゆかいですネ。5人ともそれぞれの世界があり、すてきです。
*たくさんのお話が聞けて良かったです。
*作品の選択がよい。よく読み込んで発表している。
*音楽をBGMとして使ったのが、初めてで新鮮でした。今日も良いときを大変ありがとうございました。
*心温まる、とても幸せな空間を、めいっぱい感じることができました。来て良かったです。
*BGMから、何から、、、ステキでした。朗読ってこんなにバリエーション?個性でいっぱいなのですね。大好きな安房さんが、もっと大好きになりました。
*とてもすてきな時間でした!ありがとうございました。
*照明に加え音楽があることで、お話全体がよりよく色づく感じでした。
*とてもよい企画でした。安房さんのお料理好きが生きた朗読でした。
*初めて参加しました。5人それぞれ個性があってとてもよい時間でした。また、読むだけとは違う作品のような感じがしました。
*朗読会は2回目です。朗読は < 静 >と思っていましたが、< 動 >なのにはびっくりしました。動きに目を奪われ、お話がとんでいった所もあります。
*場所が分かりにくかったのですが、案内の方がいらしたので助かりました。
*共通テーマがあるというのは、分かりやすく聴きやすい。この形式をしばらく続け
て欲しい。音楽の使い方が面白く、テーマをよく引き立てている。新しい演出も発表してもらいたい。
*もう実施しているかもしれませんが、季節をテーマにした朗読会を企画してほしい。
*どういう形の朗読会でもいいものだと思いました。
*次回が楽しみです。
*料理本、とても楽しみでした。また、こういうものがあると嬉しいです。安房さん
の話は食べ物がとても美味しそうなので、朗読ももちろん」楽しかったです。次回
も楽しみにしています。
収入: 参加費 (大人43名、子ども2名) 88000円
寄付 (石川、仁藤) 6000円
チラシ印刷レシピ本広告負担分 1000円
合計 95000円
支出: 出演者への支払い 23000円
演出および機材借用謝礼 30000円
会場費 21492円
出演者・スタッフ昼食代 11640円
チラシ印刷代 4582円
チラシ送料ほか 3375円
合計 94090円
残金 910円
*残金の910円は、全体会計に繰り入れます。
*別途寄付金1万円をいただきました。年度末に報告させていただきます。
次回、秋の会は「安房作品をめぐるブックトーク<テーマは海>」です。
安房作品の中で取り上げられている海のイメージを、参加者同士で語り合いましょう。
話題提供者として、出演者を5名募集します。トーク時間は1人10分。
出演を希望される方は、作品名とともにご連絡ください。7月末日締切です。
日程は、10月6日(日)か20日(日)の午後、会場はいつもの保谷駅前公民館を予定しています。
*日程も会場も、抽選結果次第ですので、8月8日以降、決まり次第お知らせします。
日時:2019年4月14日(日)13時半~16時(予定)
場所:日本女子大学桜楓会館1号館1階講義室
参加費:2000円
安房さんの作品に出会ったのは中学生の時です。その不思議さ、面白さ、どきっとする怖さ、そして優しさ、私はぐいぐい引き込まれていきました。大人になって読むと、その作品の中に新たな深さ、広がりや豊かさに気づかされる思いです。
安房作品の王道パターン「主人公のお店屋さんに動物が訪ねてくる」系の小品です。前回は柄にもなく恋するウサギ君を演じましたが、今日はアダルトに小さなスズメ達を見守ってあげようと思います。
安房作品に登場するお料理は、私も楽しみの一つです。この作品を絵本で知り、歌があることも安房さんらしいなと思いました。美味しいものは心身ともに温めてくれます。ところで、皆さんはゆきひらを知っていますか?
茂平さんが作ったベーコンを泥棒したイタチ。茂平さんは別のイタチから借りたローラースケートで追いかけますが…?日本全国の子供達に向けての巡業公演を経験してきました。各地の美味しい物を食べるのが大好き!
朗読会やお話会で何度か、季節にあった安房作品を取り上げてきました。美しい景色、自然の呼び声、そして美味しいお料理!今日は今の季節、食卓にぜひ並べたい山菜のお話です。実生活の料理の腕は…ですが…
春の会では、会員の石川珠美さん編著「安房直子のお料理レシピ~春夏~」の頒布もあります。イラストは、同じく会員でスタッフの仁藤眞理子さんです。頒価500円。
春の会の会場以外で、お申し込みされる方は、案内チラシにあるメールアドレスまで、直接ご連絡ください。